藍染めをするわけ

後援会で藍染めをするわけ

明星学園を訪れた方は、藍染めのTシャツを着ている子どもたちを見かけると思います。子どもたちが手づくりの藍染めTシャツを着ているのは、藍染めの授業があるからです。

明星では、日本人が古来おこなってきた「植物から色をもらう」ことを総合の授業に取り入れています。教室の前の畑に藍を植えて育て、収穫した葉をつかった叩き染めや、玉ネギの皮やドングリなどを染料としたハンカチ染めを楽しんでいます。その一つとして藍染めの授業があり、子どもたちはそれぞれTシャツに模様をつけて自分だけのシャツをつくります。明星の子どもたちにとって、藍染めは身近な存在なのです。

日本では蓼藍(たであい)という草を発酵させ藍染めをおこなってきました。藍は庶民の染料であり、農作業をするときの着物は藍染めでした。江戸時代には全国で盛んに蓼藍が栽培され、藍瓶(あいがめ)を持った店が独自の発酵できれいな紺色を作っていました。日本だけではなく藍染めは世界中で行われていて、有名なのはジーパンでおなじみのインディゴブルーです。発酵させた藍の葉を使う藍染めは色が濃く染まるので、くっきりと模様が冴えた、世界に一枚しかない作品ができあがります。

こうした文化をより楽しんでもらうために、後援会では藍染めの講習会を開いたり、そこで作った作品をバザー等で販売しています。

(明星学園後援会副会長・元明星学園小学校校長 一瀬 清)